仙台泉プレミアム・アウトレット店
ノームコア・選択と決断 (ファッション小話3)
こんにちはアウトレット仙台泉店です。
アパレル職の私でも朝の出勤前の鏡の前で今日のネクタイが今一つ決まらないことが稀にあります。
ある有名なセレクトショップの大御所ファッションディレクターでさえもそんな時があるようで
「ネイビーとブラウンのソリッドタイ(無地)を持っていると便利。大体のVゾーンに合うはず」
と最近のYoutubeで仰っておられました。
惰性で誤魔化せば何となく1日のモチベーションが上がらない気がするし、じっくり悩む時間も無い。
悩ましいものです(笑)
※柄物のシャツにピッチの広いレジレジメンタルのコーディネート
だいぶ昔のファション雑誌の記事なので、記憶は定かではありませんが、かの有名なネクタイブランドの創業者フランコバッシ氏は
「男というものは朝な夕なとスーツを着る際、鏡の前でどんなネクタイを締めるか悩む生き物だ」
と評していた。
そうです。誰でもファッションコーディネートは悩むものなのです。
フランコバッシタイ 各¥8,000+税 ( made in Italy)
一方、Facebookの創始者マーク・ザッカーバーグのファッションはいつもTシャツ、パーカーにデニムである。
そう言えばアップルのスティーブ・ジョブズもイッセイ・ミヤケ別注の紺のタートルにリーバイスの501、NewBalance991のスニーカーでいつも同じファッションをしていた。
そういう同じ色、同じ素材のコーディネートを何着も持ち、着用するスタイルのことを最近ではノームコア(究極の普通)と言うそうです。
実は人間は1日にベストな選択と決断できる回数というのは決まっているという仮説がある。
ザッカーバーグやジョブスは立場上、1日に多くの選択と決断をしていることもあり、ファッションというものに、そのエネルギーを費やしたくないというのが本音であろう。
つまり彼らの服を着る行為自体が決断というエネルギーを費やす時間ではなく一種のルーティンなのでしょう。
人生の豊かさの価値観は人それぞれではありますが、ファッションのコーディネートを悩まない人生なんてアパレル業の私には考えられません。
実は悩むからファッションコーディネートは楽しいものなのです。
ベストコーディネートが出来た喜びはこの上なく楽しく、モチベーションが上がります。
だから新しい自分を探す為に新しい洋服を探しに町に出掛けたりするのでしょう。
幸ちある服は幸福を生む。我々アパレル販売員もそういうお手伝いをお客様にサービスとして提供していければと常々考えております。
たまにはこんなファッション小話も…
追記
文中に登場するフランコバッシのネクタイが入荷しました。
アウトレットに入荷している商品なので、プロパーショップに入荷している商品以前の物になります。
Mitsumineアウトレットショップでも限定店舗しか取り扱いがありませんのでお早めに!
コーディネートのご相談は是非、お申しつけ下さい。
スタッフ一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております。