仙台泉プレミアム・アウトレット店
ネイビーを制するものは・・・
こんにちは仙台泉プレミアムアウトレット店です。
前々回のブログでは藍、紺、青のテーマでカジュアルのお話しをしましたが、今回はネイビースーツのお話です。
ネイビースーツは朝日の光で選ぶもの!
以前、雑誌で日本のファッション界のマエストロがそんな言葉を語っていた記憶があります。
(注)日本のファッション界ではマエストロやプロフェッサーと呼ばれる重鎮がいらっしゃいます(笑)
ネイビーという色は光を反射し、色の範囲も多種にわたるため、その日着るべき服を選ぶ場合は朝日の光でしっかり見さだめる必要があるというような内容でした。
ネイビー、和名紺色には様々な呼び名があります。茄子紺、鉄紺、濃紺、ブライトネイビー、ブルーグレー、アズーロ…
特にネイビースーツの無地と言えばクラッシックの基本中の基本とも言われています。
それでは店内のイタリアビエラ地区の生地を使ったネイビースーツを紹介します。
Ermenegildo Zegna TRAVELLER
Loropiana FOUR SEASONS
Loropiana ZELANDER
全てネイビーのスーツですが、写真で見てもお分かりのように多種でありながらも光りの反射によっては如何様にも変化します。
グレーと比較しても光を多く反射するネイビースーツは生地や縫製の良し悪しが表に出易く、皺の陰影がはっきりするためサイジングの正確さも分かりやすいものです。
特に無地は基本ではありながらも上手に着こなす難易度が高いので、生地のクオリティーが高く、確かな縫製工場を使い、信頼できるお店のスタッフから購入して頂きたいものです。
ネイビースーツと対比されるのが、最近ではブラックスーツ。
今ではリクルートの定番になり、ビジネスシーンでも多く見られるようになりましたが、欧米ではブラックは遊びのある色でパーティやフォーマルとして着ることが定説でビジネスウェアとして着る文化はありません。
日本でブラックスーツが多くの人に着られるようになったのは80年代に入りヨウジヤマモトやコムデギャルソンの「黒の衝撃」、そしてDCブランドの台頭が大きな節目だったようです。
それ以前は堅気の人がブラックスーツを着ることがありませんでした。
更に日本人の顔が童顔の為、若々しく見えるネイビースーツよりもブラックスーツの方が大人びて重厚にみえるということで、ビジネスシーンで好まれ普及したという説もあります。
確かにベビーフェイスの堺雅人が演じる半沢直樹はネイビースーツよりもブラック系スーツの方が迫力も顔芸も増しますよね。
それに対して部下役の賀来賢人は若々しい明るいネイビースーツ。
スーツの色彩もしっかりとドラマの演出をしているのです。
ネイビースーツの話がブラックスーツの話になっていましたね!
ブラックスーツに関しては又、別の機会にお話ししましょう。
話を戻しますとネイビースーツはVゾーンの色の組み合わせの多様な変化に対応出来ます。
つまりネイビーという色自体が多くの色に相性が良いのです。
REDA ICESENSE
ネイビー無地なら尚更、ストライプ、チェックなどの柄モノのドレスシャツにも対応が可能です。
確かな生地の物を選べばシンプルでも高級感も損なわない。
特にネイビースーツ無地の着こなしは基本でありながら、スーツの着こなしの王道でもありえるのです。
かつて「黒の衝撃」を引き起こした日本のカリスマデザイナーは自らのファッション感を
黒に始まり黒に終わる
と語っていました。
クラッシックファッションを色を使って語るならば
ネイビーを制するものはクラッシックを制する
最後は競馬の予想のような言い回しになってしまいました(笑)
皆さまのご来店を心よりお待ちしております。